シフト制で都合に合う働き方ができる

シフト制とはどんな働き方?

日本における労働者は、働き方が過剰になりすぎないように、労働基準法によるルールが定められています。例えば、1日8時間週40時間までが原則としての労働時間の上限です。しかし、これでは深夜帯に働きたい人や、早朝にだけ働きたい人にとっては不便でしかありません。また、仕事をしてもらう工場にとっても、必要なときに長時間労働をしてもらえません。そこで、長時間労働を必要とする工場では、営業時間内の労働時間をこまかく区切り、労働者に交代で働いてもらうシフト制を採用するようになりました。 シフト制は主に3つの形があります。「自由シフト制」は勤務時間がパターン化されておらず、労働者が希望する勤務日時を調整して、勤務回数や時間を確定する方式。対して、働く曜日や時間が決まっているものは「固定シフト制」、複数のシフトパターンが決まっていて、労働者がその中から希望するものを選ぶ形が「完全シフト制」と呼ばれています。

シフト制のメリット・デメリットも知っておこう

シフト制を採用している工場なら、労働者は希望する働き方が取れるため、自分の生活スタイルを崩さずに働けます。プライベートを重視したい人にとって、シフト制は大変便利な働き方です。割増賃金が発生する深夜早朝を中心に勤務して、効率よくお金を稼ぐこともできるでしょう。ただし、希望するシフトを提出したからといって、確実にその日時に働けるとは限りません。ほかの従業員との兼ね合いもあるからです。また、一度シフトが決定してしまうと、休みたい日ができても言い出しにくい状況になってしまうのは、シフト制のデメリットといえます。

なお、工場では完全シフト制が用いられることが多いため、決まった曜日にだけ休みたい労働者にとっては、うまく希望通りのシフトが組めない場合があります。シフト制を利用して都合のよい働き方をしたい場合は、求人に応募する際に、あらかじめシフトについて質問しておくようにしましょう。